月別: 2013年7月
綿バッグの色褪せトラブル、色掛け修正の事例。
綿の濃紺バッグが紫外線の影響により「色褪せ」してしまった品物の事例です。
【修正 前】の画像を見ても分かる通り、バッグの蓋で隠れていた部分の色褪せはあまりありませんでした。
【修正 後】の画像でバッグ蓋部分の裏側は、ほぼ元の色合いが残っていると思われますので、こちらの色を基準として修正を行いました。
色褪せた部分と色が残っている部分の色目の段差を出さないようにする事が大事なのですが、
それ以前に、最初はなかなか色が入らず苦労しましたが何とか修正できたと思います。
実際に品物を良く見れば多少の色の段差が出てしまいましたが、お客様には満足頂けたようなので良かったです。
大切なお品物の『色褪せ』トラブルでお困りでしたら、染み抜き自慢のクリーニング店、稲村ドライへご相談ください。
「以外なものが黒ずみの原因!?」
毎日お洗濯しているのに白い衣類がだんだんと黒ずんできた経験はありませんか?
キチンと「白っぽい物」と「黒っぽい物」とを分けて洗っていますか?
まずはこれが基本なのですが、その他に『黒ずみ』の原因となるのが・・・・
①洗濯物を必要以上に多く入れ過ぎていませんか?
たくさん洗濯機に入れ過ぎると、一旦離れた汚れが再度吸着されてしまう現象
(逆汚染現象)が起こり、黒ずみの原因となります。
②「柔軟剤」を入れ過ぎてはいませんか?
最近は香りが付いているものが流行で、たくさん香るようにとついつい多く入れて
しまいがちですが、以外と知られていませんが入れ過ぎは黒ずみの原因となります。
適切な洗濯方法をしているのに『黒ずみ』が気になる方は、しばらく柔軟剤を
入れないで洗濯をしてみると改善されることがありますのでお試しください。
山ノ下通信2013年7月14日掲載
バッグ、皮部分からの色泣き修正。(クリーニングとしみ抜き)
今回は「布と皮のコンビのバッグ」のクリーニング依頼の事例です。
全体的に汚れている上に、皮部分より『色泣き』がみられました。
ご相談を受けて品物を拝見させて頂いた段階で、「皮部分より色が出てしまうので、処理は難しい」ということをご説明して、一旦はお断りさせていただきました。
しかし、お客様は「このままでは使えないので、出来る範囲で良いのでお願いします」というので、リスク説明をさせて頂いた上で承らせて頂きました。
布地部分の汚れは、しみ抜き作業で綺麗に出来ると判断したのですが、問題は「皮部分よりの色泣き」です。
一応、「色出テスト」をした結果は想像通り、簡単に色泣きしてくれます。
皮部分の色止め処理をし、目立つシミ部分のシミ抜き処理をしたのち全体を漬けこみクリーニングいたしました。
結果はシミは綺麗に落ち、全体的にサッパリと洗い上がった・・・のですが、
やはり部分的に「色泣き」したところが有ったので、最終的に色泣き部分のしみ抜き作業を行いました。
完全には色泣きを止める事は出来ませんでしたが、お客様にも了解を頂いておりましたので、上手く行った方だと思います。
今回のケースは「レア」なケースという事をご了解頂いた上での事例報告となりました。
(どんな物でも洗えるわけではありませんが、)お困りの品物がありましたらご相談ください。
汚れたままの保管はキケン
ジメジメした季節がやってきました。この時期『カビの発生』が心配ですが、カビは条件がそろえば必ず発生します。
【カビの4大成育条件】と言われる「温度」「湿度」「酸素」「栄養」が揃うとカビ菌はどんなところにでも繁殖してしまいます。
衣類に関していえば、天然繊維はそれ自体がカビの栄養となってしまいますし、
“食べこぼし”や“汗”などのシミは、カビにとって絶好のごちそうになります。
こまめに着用している品物は比較的安心ですが、めったに着用しない 礼服・着物・皮革製品などは特に注意が必要です。
逆に言い換えれば、カビの発生原因となる栄養(汚れ)を取り去ることが、カビ予防の方法でもありますから、カビの発生が活発になるこの時期に点検し、お手入れすることをおすすめします。
山ノ下通信2013年6月9日掲載