年: 2014年
着物、衿のスレ直しと染み抜き。
衿に「スレ」と「シミ」がある着物の染み抜き+修正事例です。
まず、襟のスレは着物をお預かりすると大体はこの様な状態になっている場合が多く見られます。
どうしても着用時にスレてしまう箇所ですし、今回のようにスレて【白化】はしていなくとも、
ファンデーション等が付きやすく、汚れやすい箇所でもあります。
今回はしみ抜き処理後、全体をクリーニングしてからスレ直しにより修正いたしました。
下の「シミ」部分は、おそらく食べ物のシミだと思われます。
付いてから時間を置かずにご依頼されたのが功を奏し、
生地を傷めることも無く綺麗に染み抜きできたと思います。
和服のトラブルでお困りではありませんか?
稲村ドライへご相談ください。
タイプ別洗濯法
家庭洗濯での汚れの中でも「ドロ汚れ」で苦労なされている方も多いと思います。
野球から帰って来た息子のユニフォームやソックスはいつもドロだらけで落とすのに一苦労。
今は優れた洗剤が市販されていますが、何といっても「ドロ汚れ」には昔ながらの固形石鹸が一番効果があります。
ユニフォームや体操着、靴下に付いたドロ汚れは【不溶性の汚れ】の為、
油分での溶解や漂白剤では落とす事は難しく、物理的に汚れを繊維から取り除く方法しかないことから、
汚れ部分に固形石鹸をすり込むことによって石鹸の粘り気を汚れに絡ませて、
繊維の奥に入り込んだドロ汚れを揉みだす方法で処理します。
指輪が抜けなくなった時、石鹸を付けて滑りを良くして取る方法がありますが、それと同じ要領です。
汚れにも色々なタイプがありますが、汚れに合った適切な処理方法を知ることによりお洗濯もラクで楽しくなりますね。
山ノ下通信2014年10月12日掲載
パタゴニア(Patagonia)子供コートに付いた油シミ抜き、クリーニング。
パタゴニア(Patagonia)子供用のコートに油シミが付いていました。
まず油のシミを抜いてから、ウエット・クリーニング。
撥水加工により雨や雪を弾くだけでなく、チットした「食べこぼし」も弾いてくれるので、シミになりづらいと思います。
これから寒くなりこんなアイテムが必要になる季節がやってきますが、
お手入れし忘れたお品物はございませんか?
着用しようとした時にあわてないように、早めの点検をおすすめ致します。
衣類のUV対策
この時期は洗濯物が良く乾く「お洗濯日和」ですが、注意しなければならないのが【紫外線】。
夏に浴びる紫外線の量は、通常の3倍と云われています。
人間の皮膚と同じく紫外線は衣類にもダメージを与えてしまいます。
そんな紫外線のトラブルの中でも、特に気になるのが『色褪せ』
今回は家庭洗濯での「色褪せ」を出来るだけ防ぐ洗濯方法を紹介します。
○ 裏返して洗う。
○ 蛍光剤が入っていない中性洗剤を使用する。
○ 洗う時間を短くする。
○ 裏返したまま、陰干しをして紫外線を避けて干す。(重要!)
などの方法がありますので、気になる方はお試しください。
その他、よく質問がある「洗濯をしても汗のニオイが取れない」というお悩みの場合は、
いつもの洗剤と一緒に『酸素系漂白剤』を加えて洗ってみてください。
ポイントは「漬け置き」後に洗う。or「20分位」のいつもより長めの洗浄時間で洗う。
山ノ下通信2014年8月10日掲載
着物(大島紬)の黄変のシミ抜き。
大島紬を保管していたら、袖付け部分に黄変シミが出来てしまったという品物の事例。
画像を見てもらうと分かるように、袖付け部分に沿って変色しているのが分かると思います。
この部分は着物をたたむと外側に出る部分であることから、保管中に何かしらの原因で黄変色してしまったものだと思われます。
黄変した部分の染み抜きを行わなければならないのですが、大島紬のような「先染め」の着物の染み抜きは大変難易度が高く、
普通の洋服のような黄変染み抜き処理のような訳にはいきません。
まずは基本処理を十分に行い、生地の状態を確認しながら慎重に処理していきました。
結果は、生地を傷めることも無く綺麗に処理できたと思います。
着物(和服)のトラブルでお困りの時は、稲村ドライへご相談ください。
お盆、休業日のお知らせ
今年度のお盆休業日を下記の通りに致しましたので、ご案内申し上げます。
平成26年8月13日(水)~17日(日)
尚、お急ぎ物がございましたら、お早目にお申しつけください。
モノコムサ(MONO COMME CA) 白いバッグ、染み抜きとクリーニング。
「シミ」と「黒いスレ汚れ」で汚れていた、モノコムサ(MONO COMME CA) の白いバッグの染み抜きとクリーニングの事例。
まずシミ部分の染み抜きをした後、全体をクリーニング致しました。
今回の品物はクリーニングによる色出等のリスクは低いお品物でしたが、
縮み等の変形の恐れがありましたので、慎重にクリーニングさせて頂きました。
結果は元の白さを取り戻し、綺麗に仕上がったと思います。
バッグのお手入れは、稲村ドライへご相談ください。
アルマーニ(ARMANI)ネクタイに付いた食べもののシミ。
アルマーニ(ARMANI)のネクタイに食べ物のシミが付いた品物の染み抜き事例。
ネクタイはシルク素材のものが多く、デリケートな品物も多数ありますが、
シミが付いたばかりなら、品物にダメージを与える事無く殆どのシミは落とす事が可能だと思います。
どんな品物にも言えますが、時間が経ってしまうとシミは変化し、
「落ちにくいシミ」となってしまうので、シミを付けてしまったら早めにご依頼ください。
早めにご依頼頂いた方が、お品物にダメージを与えなく落とせるばかりか、しみ抜き料金も安く済む場合が多いです。
そしてなによりも、シミが付いたら擦ったりせず『何もしないで』ご依頼ください。
学生ブレザー、カビのしみ、制服クリーニング。
学生ブレザーを保管していたら「カビ」が発生してしまった。ということでお預かり致しました。
仕舞う前にクリーニングしていたかは不明ですが、汚れたままですとカビの発生率は高くなると思います。
ウール混紡の制服ですから、通常はドライクリーニング(表示)ですが、
カビの発生と、学生制服ということで「ウエット・クリーニング」いたしました。
サッパリと洗いあがり、また気持ちよく着用できると思います。
当店では、学生制服はほぼ「ウエット・クリーニング」でお手入れさせて頂いております。
「ウエット・クリーニング」しますと『軽く感じられる』と仰って頂くこともございます。
それは「汚れ」が取り除かれたから、「汚れ」分の重さが無くなったからではないでしょうか?
是非、当店の「ウエット・クリーニング」により軽くなった制服の感覚をご体験ください。
シルクワンピース、色移り事故、染み抜き。
シルクワンピースの背中部分に、何か移染したようなシミがありました。
このお品物は一度、他店様へ依頼したそうですが「落ちません」と言われたそうです。
拝見したところ、シミ部分はだいぶ薄くなっている様で、ある程度染み抜き処理を行ったのかと思われます。
色々処理した後の染み抜きでは完全に落とせない事があり、お客様には「出来る限りの事はさせて頂きます」とお伝え致しました。
結果は薄く残ってしまいましたが、着用できる状態には落とせたと思います。
他店で「落ちません」と言われたシミでも、もしかしたら落とせる可能性もありますので、諦めずにご相談ください。