月別: 2011年10月
シルクブラウス 血液のしみ
「シルク・ブラウス」に付いた、血液の染みです。
デリケートな素材ということもあり、慎重に染み抜き処理を致しました。
比較的に新しい血液の染みでしたから良かったのですが、時間が経って”古い血液の染み”となると、途端に「落とすのが難しい染み」に変化してしまいます。
「血液の染み」だけではありませんが、シミを付けたら出来るだけ早めにご依頼くださる様にお願い致します。
それは・・・シミを容易に落とす事が出来るだけでなく、お品物のダメージを最小限に抑えることにもなります。
制服シャツ ゲルインク 家庭洗濯でのトラブル 染み抜き
この事例も家庭洗濯でのトラブルです。
「ゲルインク・ボールペン」がポケットに入っていたのを知らずに「制服のシャツ」を洗濯してしまい、インクが所々に付いてしまいました。
家庭洗濯でのトラブルで多い事例、「ゲルインクの爆発事故」は難しいしみ抜きの一つです。
「普通のボールペンのインク」であれば、ほとんどのシミは落とす事は可能だと思いますが、
これが「ゲルインク」となると全然話は違います!
今回は良く見ると薄く残っているのですが、普通に来ている分には分からない程度にまで落とす事が出来ました。
しかし、付いた品物の素材などによっては落とす事が出来ない場合もございますので、出来ましたら「ゲルインク」のボールペンのシミは極力付けないようにお気をつけください。(^^;
裏地、チェックしていますか!?
今年の夏は猛暑のうえ、節電でしたのでタップリと汗をかいたと思います。
最近お預かりする紳士物のズボンを見ると、汗でゴワゴワしているものが多く見られます。
「ズボンの裏地、チェックしてみてくだい!!」
裏ポケット・腰回り部分は黄ばんでいませんか?黄ばんでいたらそうとう汗が蓄積している証拠です。
他に腿や膝裏のゴワつき、股部分の尿による黄バミや変色もチェックして下さい。
布地の色が黒っぽいと汚れは目立ちませんが、確実に汗の成分は蓄積しています。
そこで、夏物衣料を安心して仕舞う場合のお手入れとして『Wクリーニング』をおすすめします。
家庭洗濯は「水洗い」なので、皮脂等の油汚れが残り黄ばんでしまうし、ドライクリーニングだけでも、汗等の水溶性の汚れが落としきれずに黄ばんでしまいます。
夏物衣料の黄バミを完全に防ぐには、「ドライクリーニング」&「水洗い」の両方で洗う、
プロにしか出来ない洗濯方法の『Wクリーニング』がベストな選択です。
山ノ下通信2011年10月9日掲載