月別: 2013年8月
キタムラ、サイフのリカラー加工。
横浜元町にある人気ショップ「キタムラ」の革サイフのリカラー修正の事例です。
「だいぶ使い込んで、三つ折りの表に出る部分が変色してしまったのだけれど、綺麗になりますか?」と問い合わせを頂きました。
拝見したところ表面の革の変色と思われるので、クリーニング(洗浄)だけでは(元通りに)綺麗にはならない事をご説明して、リカラー(色掛け)により修正することに致しました。
中に折り込まれる「変色していない部分」の元の色を基準として、出来るだけ変色部分のみ修正するようにしました。
大きく風合いの変化など無く、綺麗にリカラー出来たと思います。
シミ処理の「3つのポイント」
食事中などに「シミ」を付けてしまった時、どうしていますか?
シミが付いた時の処理は早ければ早いほど効果的なのですが、素材や色柄などにより処理方法 もさまざまなので迷っている方も多いはず。
今回はシミを付けてしまった時の『基本的な3つのポイント』を紹介します。
① 「広げない」
シミの部分にティシュなどを当てて、シミを広げないようにティシュに吸い取らせるようにします。
(飲食店等のおしぼりは漂白剤が付いているので色ハゲの原因となり、使用には注意してください)
② 「こすらない」
あわててハンカチなどでこすってはいませんか? ゴシゴシこするのはシミを広げるばかりではなく、スレを起こし毛羽立ち・白けの原因となり、シミが落ちたとしても生地を傷めてしまいます。
③ 「時間を置かない」
家庭洗濯できるものは「前しみ抜き」をして洗えば付いたばかりのものは殆どが落ちますが、
家庭で無理な品物は早めにクリーニング店へご依頼くださることが一番のポイントです。
山ノ下通信2013年8月11日掲載
シルクシフォン生地 ブラウスに付いた血液のしみ。
シルクシフォン生地のブラウスに血液が付いた品物の染み抜き事例です。
こちらもいつもの如く「生地を傷める怖れがあるため、無理はできません」という札が付いたままお持ち頂いたものです。
確かにふわっとしたシルクシフォンはデリケートな生地で、着用時に何かに引っ掛けてしまうと直ぐに“ 糸引き ” や “ ツレ ” 等が起こりやすい素材なので、染み抜きも、綿やポリエステルと比べれば難しいかもしれません。
しかし、キチンと気を付けて処理をすれば染み抜きは出来る素材ですので、諦めずに『ちゃんと染み抜きが出来るお店』へご依頼ください。
今回は広範囲に血液のシミが付いていましたが、比較的早めの処理が出来た事と、
当店の前に依頼した店が『何も手を付けずにいてくれたお陰』(下手に処理されると落ちなくなる場合があります)で、
生地も傷めることも無く、綺麗に染み抜きができたと思います。
シルクシフォン生地にシミを付けてお困りの時は、稲村ドライへご相談ください。