革ブーツに掛けた撥水剤のシミ抜き。
2013年6月22日
買ったばかりの革のブーツに撥水剤を掛けたら「白くシミになってしまった」と、ご依頼いただきました。
新しく、綺麗な状態だから汚れる前に撥水加工をしておこうと思っていたのに、逆にシミになってしまってはショックだったでしょうね。
ご自身でシミを落とそうと濡れたタオルで拭いてみたところ、綺麗になったと思いきや、乾くと元の白い状態に戻ってしまったそうです。
これは撥水剤のシミにありがちな現象で、「水」で拭き取ったと思っても撥水剤は「水」を弾きますから乾くと元に戻ってしまいます。
今回ご依頼頂いたお品物は、新品で綺麗な状態のブーツということでしたので、再撥水加工により修正いたしました。
今回の事例のような撥水加工による「白くシミになる」トラブルを避けるためには、撥水剤を一度に大量に掛けないようにすることが大事です。
『どうせなら良く水を弾くようにいっぱい掛けよう』と思ってしまいがちですが、
取扱い説明書にも書かれているように、【 品物から一定の距離を離して噴霧すること 】と【 一度に大量に吹き付けないで、何回にも分けて加工する 】ようにするのがポイントです。
稀に、寒い屋外でスプレーした後、暖かい室内に持ち込むとスプレーした跡が白くなる現象もあると聞きます。
そして撥水スプレーをする際には、十分換気に気をつけて作業をしてください。