Yシャツに付いたゲルインクの染み抜き。
2014年4月16日

しみ抜き 前

しみ抜き 後
「Yシャツの胸の部分に「ゲルインク」を付けてしまい、他店で染み抜きをして貰ったが落ちなかった」という品物の事例。
「ゲルインク」は落ちにくいシミの一つ。
以前紹介した事例(コチラ)にも同じ様な事を書いたと思いますが、普通のインクのペンを使用して頂きたいと思うのは、クリーニング屋だけでしょうか?
自分が使っているペンのインクの種類まで確認して使っている人も稀だとは思います(私も普段は気にしませんから・・・)し、そもそも衣類にシミを付けるなんて想定している人もまず居ないでしょう。
以前、染み抜きの会合であるクリーニング店主がゲルインクのシミが落ちないので、メーカーに問い合わせたところ・・・・
「落ちないようなインクを作っているんです。」という回答が返ってきたという事を聞いたことがあります。
メーカーが研究を重ねて落ちないインクを開発する反面、それを必死で落とそうとするクリーニング店。
何とも滑稽な話ですが、それぞれの業種で目的としている事が違えばこそ起こりうる現象ですし、
ご家庭で簡単に落とせてしまう様では我々クリーニング店も必要無い訳ですから、複雑な気持ちです。
今回も完全には落とす事が難しかったのですが、だいぶ薄くすることには成功しました。
ゲルインクのシミでお困りでしたら、稲村ドライへご相談ください。