バッグ、皮部分からの色泣き修正。(クリーニングとしみ抜き)
2013年7月6日

しみ抜き 前

しみ抜き 後

しみ抜き 前

しみ抜き 後
今回は「布と皮のコンビのバッグ」のクリーニング依頼の事例です。
全体的に汚れている上に、皮部分より『色泣き』がみられました。
ご相談を受けて品物を拝見させて頂いた段階で、「皮部分より色が出てしまうので、処理は難しい」ということをご説明して、一旦はお断りさせていただきました。
しかし、お客様は「このままでは使えないので、出来る範囲で良いのでお願いします」というので、リスク説明をさせて頂いた上で承らせて頂きました。
布地部分の汚れは、しみ抜き作業で綺麗に出来ると判断したのですが、問題は「皮部分よりの色泣き」です。
一応、「色出テスト」をした結果は想像通り、簡単に色泣きしてくれます。
皮部分の色止め処理をし、目立つシミ部分のシミ抜き処理をしたのち全体を漬けこみクリーニングいたしました。
結果はシミは綺麗に落ち、全体的にサッパリと洗い上がった・・・のですが、
やはり部分的に「色泣き」したところが有ったので、最終的に色泣き部分のしみ抜き作業を行いました。
完全には色泣きを止める事は出来ませんでしたが、お客様にも了解を頂いておりましたので、上手く行った方だと思います。
今回のケースは「レア」なケースという事をご了解頂いた上での事例報告となりました。
(どんな物でも洗えるわけではありませんが、)お困りの品物がありましたらご相談ください。