年: 2011年
帽子、裏地から色にじみ、家庭洗濯のトラブル、移染処理
帽子を家庭で洗濯したら、裏地の色が縫い目から滲み出てきたという事例です。
素材は綿なので、十分ご家庭でも洗濯できる素材でしたでしょうが、まさか裏地の色が滲み出てくるとは思わなかったでしょう。
ケアラベルには「専門店へお出しください」となっていました。
ご家庭で洗えるか?洗えないか?区別するのは難しいと思います。
今回のように素材だけ見たら「洗える」と判断するでしょうが・・・”裏地の色が出てくる”とまでは事前に判別することは難しいと思います。
洗えるかどうか判断に悩む時は「プロ」のクリーニング店へご依頼ください。
Q ツモリチサト、2つ折り革サイフのリカラーは出来ますか?
ツモリチサト2つ折り財布(ショートケーキ)なのですが、角が擦れて革が剥がれてしまいました。直す事はできますか?
A 大丈夫です。綺麗になりますよ!
画像を拝見したところ、角の擦れる部分のみダメージがあり、その他は状態が良いみたいなので、綺麗に修正できると思います。
<実際の修正事例>
ツモリチサト、2つ折革サイフ、リカラー加工Ⅱ
ツモリチサト、革サイフ、リカラーⅡ
「ツモリチサト」革サイフ、リカラー加工の事例Ⅱです。
今回の依頼品は<前回の事例>をネットで見つけ、秋田県より郵送にてご依頼頂いた品物です。
全体的、特に角の擦れる部分の色剥げが目立っていましたが、大切にご使用されていたご様子で、色剥げ部分以外の所の状態は良好だった為、部分修正でほとんど目立たなくなりました。
お品物をお送りした後に頂いたメールには・・・
「とても綺麗な仕上がりで、新しく生まれ変わったようで大変うれしく思います。 おかげさまでまだまだ大切に使えそうです。 本当にありがとうございました。」
と、本当に嬉しいお言葉を頂きました。
それ以上に、今回のお客様は最初の問い合わせメールから当店を信用して頂いているご様子で、お受け取りから発送までの過程すべて当店にお任せ・信用頂けたので凄くスムーズに作業が進みました。
そして、サイト掲載の件でも、「他の方のご参考になれば幸いです。」というお言葉を頂きました。
本当に嬉しい事例が紹介出来た事に気分を良くして、「事例紹介 フォト・ムービー」を作ってみました。
ご覧ください。
セカンド・オピニオン
「セカンド・オピニオン」とは『医療関係』でよく聞かれる言葉ですが、その意味は・・・よりよい決断をするために当事者以外の専門的な知識を持った第三者に「意見を求める行為」の事です。
そこで提案したいのがクリーニング『衣料関係』でも「セカンド・オピニオン」を積極的に利用してほしいという事です。
たとえば、A店で「これ以上落ちません」と最終宣告を受けた品物があったとしても、
”名医”の居るB店では「大丈夫!完治しますよ」と心強い言葉を掛けられる事も多々あるからです。
とかく命に関わることの無い衣料品に関しては、真剣に向き合っていないように思います。
それはその店の技術レベルや経営方針、そして料金体制にもよりますが、クリーニング店はどこも同じではなく、お店選びによって違う結果が出る事もあるので大切な御品物を安心して依頼できるお店選びにもっと慎重になって頂きたいと思います。
山ノ下通信2011年6月12日掲載
「きものクリーンパック」を追加
<各種加工>のメニューに「きものクリーンパック」を追加しました。
この加工は、長期間の保存を可能とするために、パックの中を無酸素状態にし、パックフイルムの中に窒素ガスを充填、さらに脱酸素剤を入れて密封したものです。(布団圧縮袋とは違います!)
その為、カビ・虫くい・湿気などから安全に長期間品物を守ります。
着用する予定の無い着物類の保管には、本当にオススメの商品です!!
ツモリチサト/tsumorichisato,革サイフ、リカラー
「使っているうちに汚れが目立ってきたので、綺麗にして欲しい」と依頼された「ツモリチサト、革サイフ」の事例です。
「ツモリチサト/tsumorichisato」といえば「着る人にハッピーになってほしい」という思いが詰まったコレクション。
鮮やかなカラーコンビネーションや、手書きイラストなどを使用したキュートでユーモラスなデザインが印象的です。
今回お預かりした品物も、持っているだけで”ハッピーな気分”にさせてくれそうな革サイフでした。
しかし・・・メンテナンスする立場で言わせて頂くと、厄介なアイテムなんです(^^;
今回の修正方法は『リカラー』
作業するには”シンプル”なデザインなものが一番作業しやすいのですが、「ツモリチサトの革サイフ」は真逆なデザイン(あくまでも作業上の意見として)
修復作業には苦労しましたが、お客様には喜んで頂けたので、細かい部分にまでこだわって修復した甲斐がありました。
そして、お客様にお渡しする時に、事例として掲載のお願いをしたところ・・・・
「他にツモリチサトの革サイフを持っている方の為にも、どうぞ使ってください」と嬉しいお言葉を頂きました。
今や常識!防虫加工
温暖化の影響や住まいの気密性が向上し、虫たちにとっては活動しやすくなっている為、虫くい被害は年々多く発生しております。
市販されている防虫剤などはクローゼットにつるすタイプや置くタイプなどがありますが、クローゼットの開閉時にガスが逃げてしまい次第に効果がうすれてしまいますし、正しく設置されていない場合もあります。(防虫剤のガスは空気より重いため)
「当店の防虫加工」は衣類に直接加工しますので高い防虫効果があり、大切な衣類をしっかりと守ります。
そのうえ無臭で安全、次のクリーニングまで何年でも効果が持続します。
しかし汚れていては効果がありません!クリーニング店で「ドライクリーニング」すると衣類の虫や卵は死んでしまうのでドライクリーニングする事も防虫対策には有効となります。
必ずキレイにしてから収納して下さい。
山ノ下通信2011年4月10日掲載
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コーチ/coach , バッグ、スレ汚れ、クリーニング
コーチ/バッグ、何かに擦れて汚れが付いてしまったが、綺麗になるか?とお持ち頂けた品物です。
「バッグ」というアイテム自体、頻繁にクリーニングするものでもありませんし、そもそも、”洗うという事”を前提として作られている物でもないと思います。
それから今回お預かりした品物は部分的に”革”を使用しているため取扱いには注意しなけれなならない品物でもありました。
お客様には、クリーニング処理上のリスク説明をしてお預かりさせて頂きましたが、
結果、何もトラブルが起こる事なく綺麗にクリーニングすることができました。
バッグに付いた汚れやシミでお困りでしたら、是非ともご相談ください。
家庭洗濯のトラブル ~ニット編~
ウールのニットを家庭で洗ったら縮んでしまった!という事ありませんか?
当店にも縮んだニットを元のように復元してほしいという相談が多く寄せられます。
そんな時はあきらめる前に試してください!!
用意するもの・・・・ヘアートリートメント「ジメチコン」(ココがポイント!)という成分が入っているもの。たったこれだけ・・・
①洗面器に30℃くらいのぬるま湯を入れ、ヘアートリートメント剤を小さじ1ほど取りよく溶かし、その中に縮んだニットを浸して手で良く液をしみ込ませる。
②しばらくつけ込んだらお湯から引き上げ、やさしく絞って水けを切る。(あまり強く絞らないように)
③平らな所に広げ裾から手でゆっくりと全体を伸ばしていく。(強く引っぱりすぎない)
縮みがひどい場合、さらにアイロンを浮かすようにして全体にスチームを当ててから伸ばす。
④形よく伸ばしたら平干しで乾かす。
以上のことで多少の縮みは修復できると思います、お試しください。
それでも直らない時はプロにお任せ下さい。
山ノ下通信2011年3月13日掲載